台湾では、建築やインテリアで最も広く使用されている木材が合板(Plywood)です。合板は「ラミネート板」や「多層板」とも呼ばれ、森林資源を有効に活用した環境に優しいエンジニアードウッドの一種です。
合板は高い強度、割れにくさ、変形しにくさ、耐収縮性などの優れた特性を持ち、建築資材および内装材として幅広く採用されています。
用途は多岐にわたり、間仕切り、内装デザイン、キャビネット、フローリングなどに使用されます。
本記事では、合板を選ぶ前に知っておくべきメリット・デメリットや選定時の注意点をご紹介します。
合板(Plywood)とは?

**合板(Plywood)**は、木材を薄くスライスした単板(ベニヤ)を、木目方向を互いに直交させながら積層し、接着剤で圧着して作られます。
この構造により、合板は優れた耐湿性を持ち、反りや変形が起こりにくくなります。また、無垢材よりも軽量で、施工や搬入も容易です。
一方で、一般的な合板は接着剤や添加剤を多く使用するため、臭いやホルムアルデヒド放散の問題が発生することがあります。さらに、大径木を伐採する製造工程が環境負荷につながる懸念もあります。
集森(Tjipseng)のカーボナイズ合板 ― 健康的で持続可能な選択肢
これらの問題を解決するために、集森カーボナイズシリーズは特別な炭化処理プロセスによって製造されています。
検査の結果、**ホルムアルデヒド放散量はほぼゼロ(0.02 mg/L未満・ND=検出されず)**と確認されています。
さらに、炭化処理によって生成された微細な気孔が、空気中のホルムアルデヒドや揮発性有機化合物(TVOC)を吸着し、より健康的な室内環境を実現します。
また、集森はFSC森林認証を取得しており、すべての板材が持続可能で環境に配慮した製造であることを保証しています。
合板の主な用途
合板は以下の用途に最適です:
天井材、床材、間仕切り、ベッドボード、キャビネット、家具、内装装飾など。
炭化合板の表面は、PPフィルム、PVC、メラミンシート、木目調シート、耐摩耗紙、天然突板など、さまざまな加工が可能です。
ただし、ホワイトオークやキリなどの淡色天然突板はカビが発生しやすいため、使用は推奨していません。
(詳細は「施工事例/キャビネット編」をご覧ください。)
木心板(Lumber Core Plywood)とは?

木心板(Lumber Core Plywood)は、合板の一種ですが構造が異なります。中央層に無垢材の細長い板を並べた芯材を使用し、その上下に薄い単板を圧着して作られています。
この特殊な構造により、耐荷重性・耐圧性が向上し、ドア、システムキャビネット、家具などの製造に広く使用されています。
主なメリット:
デメリット:
合板と同様、接着剤に含まれるホルムアルデヒドの懸念があるほか、一般的に使用されるマラッカ(アカシア系)材はやや軟らかく、長期間の使用でねじの緩みや摩耗が生じる可能性があります。
集森の7層構造・9層構造 木心板シリーズ
集森の7層構造木心板は、試験により寸法安定性とねじ保持力の向上が確認されています。
さらに、集森独自開発の**「卓越実木心板」シリーズでは、9層構造を採用。
芯材には厚さ6mmの無節パイン無垢板**を使用し、同厚の合板に匹敵するねじ保持力を実現しました。これにより、長期的な修繕コストの削減にもつながります。
集森カーボナイズ卓越実木心板
炭化技術と高度な構造設計を融合した集森独自の木心板は、高耐久性・環境配慮・健康志向を兼ね備えた次世代の建築・インテリア用木材です。

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